私は臨床検査会社での勤務経験があることから、多少の医療知識は持っていました。しかし、実際の現場での仕事はわからないことばかり。まずは、業務で使用するものの名前を覚えることからスタートしました。手術道具や物品の名前、ドクターや看護師さんの名前まで、一生懸命覚えました。 業務で特に苦労したのは、患者さんの身体介助です。車椅子に患者さんを乗せるときには、コツをつかめずご迷惑をおかけしたことも。しかし、毎日経験を積むことでできるようになっていきました。「ありがとう」と言っていただけたときは嬉しかったです。入社から1年たった今でもまだまだ看護助手の仕事についてはわからないことばかりなので、熟知することを目標にスキルアップしている最中です。最近では、新人の看護助手の教育にも携わり、仕事の幅を広げています。
看護助手は、ドクターや看護師さんのように医療行為ができない職種ではありますが、患者さんを想う気持ちは同じです。どんなに細かいことでもコミュニケーションを取り、各職種が連携して仕事を進めていけるよう意識しながら取り組んでいます。とても働きやすい環境ですし、私たちを頼りにしてくださる方ばかりなので、頑張ろうという気持ちになります。 この仕事で身に付いたスキルのひとつが、患者さんの変化に気づくようになったこと。同じ患者さんと毎日顔を合わせるので、食事の進み具合や便の様子、顔色などを常に気にかけるようになりました。体調の変化に一喜一憂することもありますが、徐々に良くなっていくのがわかると多少なりともお役に立てているのかなと思い、嬉しい気持ちになります。今後も必要とされる存在でいられるよう、成長していきたいです。