2018.07.27
移送のコツ

患者さんを検査室や診察室へのご案内や移送をすることは
助手の仕事の大部分を占めています。
車イスでの移送が最も多いと思われますが、独歩(歩けるけど見守りが必要な方と一緒についてご案内する)、ストレッチャーでの移送もあります。
車イスでの移送は、回りにぶつからないことも大事ですが、
移動の際の速度の調整も重要です。
「いつも自分が歩いてるのと同じ速度」では車イスに乗ってる患者さんにとっては
極端に言うと「自転車に乗っているくらいの速度」くらいに感じるものなのです。
目線が低くなることと、自分主体で動かしてるわけではないというのが原因でしょう。
自分でコントロールすることができない状態で、自転車くらいの速度に感じるというのは
非常に怖いことです。
ストレッチャーは基本は二人で動かします。
角を曲がるときには自分がストレッチャーの真ん中に行き、自分の体を軸にして曲がると負担が軽くスムーズに曲がれます。
こちらも患者さんが乗ってるときは車イスと同じような理由で体感速度がかなり変わることがありますので、気を付けて速度調整しながら移送しましょう。
一人で歩いて行ける患者さんの場合は患者さんより一歩進んで斜め前あたりから、患者さんや周りの状況を気にしながら患者さんを誘導・案内するのが良いでしょう。
先に人にぶつかりそうになる危険などを察知して未然に防ぐことができます。
言葉として書くと難しそうで長い感じになってしまいましたが、実際にやると動作的には少なく一度覚えれば忘れないようなコツなので、看護助手をやろうと考えてる方の参考になれば良いですね。
昭和大学附属烏山病院+看護助手